あのね、
ほんとうはね、
街に張り巡らされてる電線をなくす仕事がしたかったんだ。
安全で未来的な街づくりがしたかったんだ。
そこの設計部に入りたかった。
でも設計部の募集はしてなくて。
それでも、他の部署でもいいからその会社に入りたかった。
でも自分が持ってるスペックはその部署ではいらないんだよね。
だから必要とされなかった。
時と運は必ず味方なんかしてくれない。
それでも私達はそれに身を任せて生きていかなければならない。
なおの身体に稲妻を走らせたその会社は一生忘れないし、
工事現場を見るたびに思い出すだろう。
なんだ、未練タラタラじゃないか。
でもここでは言わせてね。
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